プロジェクトを効率よく進めるためのツール活用法医者にかかるたびに常々感じることがあります。それは、医師はきわめて確実なプロジェクト管理を行っている、ということです。 医師は患者(=自分)に向き合う際に、必ずカルテを傍らに置き、会話を交わしながらペンを走らせています。 ●患者がどんな症状を訴えているのか? ●その症状はいつからどれぐらいの頻度で発生しているのか? ●過去に同じような症状はあったか? ●何か薬を飲んだか? といった質問を投げかけ、返答内容をサラサラとカルテに書き込んでいきます。 それをもとに、どんな治療を行うのか、どんな薬を処方するのかをその場で考えながら書き足していくのでしょう。 何度か通院することになると、患者としてもこのカルテの“効き目”を実感することになります。 「前回はこういう症状があったみたいですが、今日はいかがですか?」 という質問が医師から発せられるとき、「あぁ、ちゃんと覚えてくれているんだな」と当たり前のことながら安心感を覚えます。 医師としてはカルテに書かれているから思い出せているのでしょう。でも、書いたのは医師自身なので、それまでは忘れていてもカルテを見ることで前回の診察がどうであったかを、カルテに書かれていないことも含めて再現できているはずです。 同じことは我々の仕事においても当てはまります。 特に、取り組む頻度がまちまちの複数の仕事を抱えている状況においては、医師にとってのカルテにあたるものがないと、たちまち混乱を来してしまうでしょう。 久しぶりに取り組むことになった仕事を前に「あれ、前回はどこまでやったっけ?」「次は何をやるんだっけ?」といった状況把握に時間を取られては、肝心の仕事が前に進みません。 これは、医師が患者を前にして「すいません、前回はどんな治療を行いましたっけ? そもそもウチに来ているのはどういった経緯なんですか?」といった質問をするようなものです。「この病院は大丈夫だろうか…」と患者を不安がらせてしまうでしょう。 医師にとってのカルテにあたるものは、我々にとってはプロジェクト管理ツールということになります。 プロジェクトを効率よく進めるためのツール活用法ということで、今回のテーマは「プロジェクトを効率よく進めるためのツール活用法」です。 仕事は大きく2つに分けると、タスク実行管理とプロジェクト進捗管理から成ります。 タスク実行管理とは、日単位でのタスク実行をスムーズに運ぶためのものであり、タスクシュートの担当分野と言えます。 一方、プロジェクト進捗管理とは、2日以上にわたる仕事(=プロジェクト)を遅滞なく進めていくためのものであり、さまざまなツールがあります。 医師がカルテというツールをを駆使するのは、多くの患者の治療が2日以上にわたる「仕事」になるから、と言えます。 タスク実行管理とプロジェクト進捗管理は小さな歯車と大きな歯車が噛み合うように連動しており、この連動をいかにスムーズに行うかが常に課題となります。 言い換えれば、タスク実行管理という小さな歯車を回すだけでは成果は限定的であり、この歯車にプロジェクト進捗管理という大きな歯車をしっかりと噛み合わせる必要があるわけです。 そこで、今回は「プロジェクト管理」、特に「プロジェクト管理ツールの活用法」にスポットライトを当てます。 具体的には、以下の3つのツールについて、実際の使用例をご覧いただきながら、それぞれをどう使い分けるかについて解説しています。 1.Evernote 2.WorkFlowy 3.Scrapbox テーマは「ツールの活用法」ではありますが、この活用法を通してプロジェクトというものにどのように向き合えばいいのか、その考え方がご理解いただけるかと思います。 収録しているトピックは以下の通りです。 ●プロジェクトの定義 ●プロジェクトのキモである「封じ手」とは? ●プロジェクト化の要件は▲▲を滞りなく引き継ぐこと ●プロジェクト管理ツールを選ぶときのたった1つの基準 ●Evernoteの使いどころ ●WorkFlowyの使いどころ ●Scrapboxの使いどころ ●Scrapboxのデモ ●EvernoteとScrapboxとWorkFlowyをそれぞれどう使い分ければいいか? 講師プロフィール大橋 悦夫(おおはし・えつお) 1974年、東京生まれ。 自分らしい時間的豊かさを追求するコンサルタント。 ブログ「シゴタノ! 仕事を楽しくする研究日誌」主宰。 上智大学外国語学部英語学科を卒業後、ソフトウェア技術者、テクニカル ライター、専門学校講師などを経て、有限会社サイバーローグ研究所を設立。 現在は仕事のスピードアップ・効率アップ・やる気アップのための仕組み作りを テーマとしたブログ記事の執筆を中心に、ビジネスパーソン向けのワークショップや 書籍の執筆・プロデュースを行う。 また、エンジニアとして1998年より自作のタスク管理ツール 「TaskChute(タスクシュート)」の開発を手がけ、20,000人を超えるユーザーの日々の タスク管理をサポートしている。 著書は『スピードハックス』『チームハックス』(ともに日本実業出版社)、 『スマホ時代のタスク管理「超」入門』(東洋経済新報社)など多数。 ※使用PCはWindows 佐々木正悟(ささき・しょうご) 1973年、北海道生まれ。心理学ジャーナリスト、 専門は認知心理学。 ブログ「シゴタノ! 仕事を楽しくする研究日誌」を大橋と共同で主宰。 獨協大学外国語学部英語学科を卒業後、ドコモサービスで働く。 2001年アヴィラ大学心理学科に留学。同大学卒業後、2004年ネバダ州立大学リノ校・実験心理科博士課程に 移籍。2005年に帰国。 心理学的見地にもとづいた効率的な仕事ノウハウに定評があり、 書籍やオンライン連載の執筆の傍ら、「タスク管理」「時間管理」の コンサルタントとして活動。 著書は『スピードハックス』『チームハックス』(ともに日本実業出版社)、 『なぜ、仕事が予定どおりに終わらないのか?』(技術評論社)、『先送りせずすぐやる人に変わる方法』(中経出版)など多数。 ※使用PCはMac タスクカフェ・レクチャー動画の概要2017年5月に開催したセミナー内容を収録したもので、トピックは以下の通りです。 ●プロジェクトの定義 ●プロジェクトのキモである「封じ手」とは? ●プロジェクト化の要件は▲▲を滞りなく引き継ぐこと ●プロジェクト管理ツールを選ぶときのたった1つの基準 ●Evernoteの使いどころ ●WorkFlowyの使いどころ ●Scrapboxの使いどころ ●Scrapboxのデモ ●EvernoteとScrapboxとWorkFlowyをそれぞれどう使い分ければいいか? トータルで約29分の動画と音声(MP3ファイル)が付属します。 価格6,930円 お申し込み方法以下の「申し込む」をクリックして申し込みページにお進みください。 タスクカフェ動画を購入する関連動画タスク管理のフローチャート作成ワークショップタスク管理のフローチャート作成ワークショップ II残業ゼロのタスクシュート入門本業も副業も100%こなす普通のサラリーマンによるタスクシュートの使い方デッキを回せ!© 2024 Cyberlogue Institute, Inc. All Rights Reserved
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